香港の物価は高い!香港旅行の費用や生活費を日本と比較して紹介します【2020年版】

香港 物価

「高い、高い」と言われている香港の物価。「アジアの国は安い」という先入観で香港を旅行すると驚くこともあると思います。

 

そこで、香港の2020年最新の物価情報を紹介します。

 

 

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【2020年】香港の物価の推移

ここ数年、下のグラフの通り、香港の物価は上昇傾向が続いています。

【2018年】香港の物価の推移

出典:世界経済のネタ帳(http://ecodb.net/country/HK/imf_cpi.html)

 

2017年には、消費者物価指数は過去最高値を記録 。今後もこの傾向は続くと見られています。では、なぜ香港の物価は高い状態が続いているのか?

 

香港の物価が高い理由

物価の上昇の原因の一つが「中国人の爆買い」です。中国本土からの中国人富裕層がブランド品から日用品まで買い占め、その影響で香港の経済は好調。結果、物価水準も上昇傾向になっています。

 

香港の物価で特に高いのが「衣食住」の「住」です。もともと香港では、消費税が存在せず、投資や株式で得た収入、海外での所得には税金がかかりません。車や不動産の購入時の税率も低くく、富裕層に嬉しい仕組みになっています。いわゆるタックスヘイブンです。

 

そのため、主に中国本土からの富裕層が、投資・永住権取得目的に不動産を買い占める状況が続き、一部のマンションでは世界で最も不動産価格が高いといわれるニューヨーク・マンハッタンのマンションと、ほぼ同価格の値をつけるほどに不動産価格が上昇していました。

 

その状況に危機感を覚えた香港政府は、非居住者の不動産購入には居住者の2倍の印紙税をかけるなどの対策を行い、一時期に比べると落ち着きを取り戻しています。

 

香港と日本の物価の比較

香港 物価 比較

香港ドルはUSドルと連動して推移するため、円安傾向が続く2018年現在、日本の物価と比較すると香港の物価は上昇傾向にあります。

 

2016年5月時点の香港ドルのレートは「1HK$=13.9円」。2008年のリーマンショック以降は徐々にレートを下げ、2011年には1HK$=10円前後という時期もありました。2013年以降は比較的安定し、円安が進んだ2014年以降は1HK=$14〜15円前後を推移しています。

 

交通

香港の公共交通機関は誰もが平等に利用できるように、日本に比較すると割安の価格設定です。また、街自体が狭いので、移動にはお金がかかりません。

 

東京メトロ1区間の運賃が170円からであるのに対し、香港の地下鉄(MTR)の1区間の運賃はHK$4(約56円)。香港のバスの初乗り運賃はHK$3.5(約49円)からと、東京のバス初乗り運賃が約200円なのに比べずいぶんと安いです。

 

また、その他交通機関も、トラム(路面電車)は全路線HK$2.4(約36円)、香港島と九龍半島間のフェリー料金はHK$2.2(約31円)と安くなっています。

 

タクシーも、東京のタクシーの初乗りが730円であるのに対し、香港のタクシーの初乗りはHK$22(約310円)と利用しやすい料金です。ただし、スーツケースなどの荷物やトンネル通行料金等の追加料金が発生します。

 

食べ物

香港の物価で一番安いのは「食べ物」です。輸入品を主に扱う高級スーパーマーケット、ホテル内レストランや高級レストランを除き、普段多くのローカルの人々が利用するようなスーパーマーケットやレストランなどは割安です。

 

ただし、嗜好品は高めの価格設定です。 それぞれの国の物価を知る際にわかりやすいのが、マクドナルドとスターバックススの商品価格を比較。

 

たとえば、2016年時点で日本と香港のマクドナルドを比較すると、香港の方が安いです。

  日本 香港
ダブルチーズバーガーセット 640円 HK$23(約378円)
ビッグマック 370円 HK$17.9(約250円)

 参考:香港マクドナルド公式サイト

 

反対に、日本と香港のスターバックスを比較すると、香港の方が高いです。これは、コーヒーが「嗜好品」に分類されているためと考えられます。

  日本 香港
コーヒー(トールサイズ) 320円 HK$34(約476円)
カフェラテ(トールサイズ) 400円 HK$33(約462円)

参考:香港スターバックス料金表

 

旅行者が香港のショッピングモールのレストランなどで食事をすると、HK$100-200(約1400-2800円)ほどかかります。

 

しかし、古くから続く屋台街やローカルレストラン、フードコートで食事すれば、1食あたりHK$20〜50(280-700円)でお腹いっぱい食べれます。

 

食べ物に関していえば、高い金額を払って美味しいのは当たり前。「安くても美味しい」というのが香港の魅力ですね。

 

ホテル

香港旅行費用で、もっとも大きなウエイトを占めるのが「ホテル料金」です。一年を通して多くの観光客が訪れる香港のホテル価格は高いです。

 

近年、古いビルを改装してホテルにするなどの事業が進んでいるため、価格は上昇傾向にあります。

 

ホテル予約サイト「Hotels.com」の公表データによれば、2015年に日本人旅行者が香港で支払った1泊あたりの平均宿泊料金は「18,257円」。

香港 ホテル 相場

参考:http://hpi.hotels.com/jp-h22015/hotel-prices-japan-travellers-paid-around-the-world/

 

高いですよね・・。しかも、ホテルの料金が高いのに関わらず、香港は土地が狭いので、部屋が狭く、眺望も悪いのが実情です。

 

HK$250(3500円)前後のゲストハウスも多数ありますが、バックパッカー旅行者を除き、設備や安全面を考慮して日本人旅行者はあまり使用しないようです。

 

なお、時期によってホテルの料金は変動し、一年のうちもっとも価格が下がるのは雨季にあたる6-8月頃です。この時期はオフシーズンのため、各ホテルがプロモーションを実施して破格の価格で泊まることができる場合もあります。

 

住宅

香港でもっとも物価が高い「住宅(家賃)」。香港へ移住を考えている人の多くが衝撃を受けるでしょう。

 

香港といえば「超高層マンション」と思い浮かべるほどに、狭い土地に密集して高層住宅が建っています。上で書いた通り、近年不動産価格が上昇し、住宅の家賃も跳ね上がりました。

 

一般的に外国人駐在員などが暮らすマンションの家賃は、九龍半島よりも香港島の方が高額です。

  2LDKマンションの家賃
九龍半島 HK$20,000(28万円)〜
香港島 HK$30,000(42万円)〜

 

1Kサイズの部屋が最低でもHK$5000(7万円)はします。香港では、この高い家賃のため、狭い部屋に家族全員が住んでいる、1Kの部屋をさらにシェアしているという驚愕の事実もあります。

 

ローカルの人は家賃の高い中心部のマンションには手が出せず、郊外の新興住宅地に暮らして居ることが多いです。郊外では2LDKでHK$10,000〜(14万円)からと中心部の半額程度です。

 

不動産価格が上昇し高止まりしている2020年現在、ロングステイを考える際に住宅費が最もネックとなります。

 

給料

これだけ高い家賃の香港に住む香港人ですが、給料水準は日本よりも低いです。

 

香港人の平均月収: HK$15000(21万円)

大卒の初任給: HK$ 10000(14万円)

課長クラス: HK$20000(28万円)

アルバイトの時給: HK$28(392円)

 

そのため、香港では基本的に結婚するまでは親と同居。結婚しても共働きという人が多いです。

 

香港の物価上昇傾向はしばらく続くとみられ、香港では生活ができなくなったローカルの人々が台湾へ移住している、という話さえもあります。

 

 

香港旅行での費用

香港旅行 費用

香港旅行での宿泊費用は、中級ホテルに泊まるなら1泊18,000円くらいで見ておけば良いでしょう。特別な日の旅行で豪華なホテルに泊まりたいということであれば、1泊40,000円くらいは必要になります。

 

食事や交通費を含めれば、1日に必要な金額(宿泊費を含む)として、約25,000〜30,000円程度見ておけば良いでしょう。

 

 

香港での生活費を押さえるには?

香港 生活費

最後に、ロングステイの場合について。日本と同じレベルの生活をしようと思うのであれば、郊外で家賃を抑えることが賢明です。

 

香港で生活している外国人は、駐在員と現地採用者によってかなり待遇の差があるのが現実です。生活のレベルを日本で暮らしているのと同レベルに保ちたいという人には、香港でのロングステイは不向きかもしれません。

 

香港でのロングステイを考える人にとっては、住宅費がネックとなるため、ある程度の資金が必要となり厳しい状況でです。

 

しかし、郊外のマンションは比較的安いです。郊外にも、生活に必要なものが揃うショッピングモールやスーパーマーケットはあり、公共交通機関をうまく使えば、にぎやかな繁華街に比べ安値で生活ができます。

 

香港は狭いので、地下鉄で香港の端まで行っても1時間かかりません。郊外に住んでいても、特別に不便を感じるこは少ないでしょう。

 

 

まとめ

2020年現在、香港の物価は、住宅に関しては依然として高い値を保っています。食べ物、生活必需品は、贅沢をしなければ日本と同じくらいの物価です。輸入品を選んで買い続けると日本の2倍程度の物価水準であると感じるでしょう。

 

数日だけ香港に滞在する旅行者は、旅費を押さえるためにホテル代や食費を安く押さえる、という方法もあります。しかし、せっかくの旅行なので、普段はしないような豪華なお金の使い方をした方が良い思い出になると思います。

 

 

photo credit: DSCF9218.jpg via photopin (license)

photo credit: Butcher’s shop in Hong Kong. Carniceria de Hong Kong via photopin (license)

photo credit: Untitled via photopin (license)

photo credit: Quarry Bay, Hong Kong via photopin (license)

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