香港へ旅行に行くときは、どんな服装で行けばいいのか?
気候や服装により、用意する洋服も変わってきますよね。そこで、季節毎の気候を踏まえた香港旅行にふさわしい服装を紹介します。男性と女性それぞれの服装を紹介するので、旅行前に参考にしてください。
photo by See-ming Lee
季節別の香港の天気と服装
香港は、亜熱帯気候に属します。海からの湿った風が入り、一年を通して温暖な気候です。春から夏にかけては高温多湿が続き、秋から冬にかけては大陸からの乾燥した風が入り、過ごしやすいのが特徴です。日本ほどではないですが、緩やかな四季もあります。
3月〜4月中旬(気温16-25℃)
photo by Diricia De Wet
香港の春です。日本の4月から5月くらいの気候で、穏やかに晴れる日が多いです。湿度はやや高めで、海からの湿った風により霧が発生しやすく、急な風雨によりフェリーの運航や飛行機の離着陸に影響がある日もあります。全体的には過ごしやすい時期といえるでしょう。
春の香港旅行にふさわしい服装
男性
(上)長袖 or 半袖のシャツ、Tシャツ
(下)チノパン、スラックス
女性
(上)長袖 or 半袖のシャツ、Tシャツ
(下)チノパン、ジーンズ、スカート、ワンピース
雨が降るとぐっと気温が下がることがあるので、薄手のジャケットやパーカー、カーディガンなど羽織るものがあると安心です。
4月下旬〜10月(気温21-32℃)
photo by Clarence
長い夏の到来です。気温・湿度ともに高く、猛烈な暑さを感じる日が続きます。日差しが強く、日焼け対策は欠かせません。また狭い土地に高層ビルがひしめき合い、人も多く、実際の気温に比べると体感温度は高めです。湿度が非常に高く、一歩外に出ると服が張り付くほどの汗をかくなど、不快指数が高い時期です。
この時期は、亜熱帯気候特有のスコールがあります。毎日1時間前後、土砂降りの雨が降る日が続きます。急な雨に備えて雨具は必須ですが、傘が役に立たないほどの雨が降ることが多いため、スコールの間は出歩かない方が無難です。
雨で服が濡れても湿度が高く乾きにくいため、ドライ機能のある乾きやすい服がおすすめです。また、現地の女性で帽子を使用する人はあまり見かけけず、多くの香港人女性は日傘を使用しています。急なスコールにも対応できるよう、晴雨兼用の折りたたみ傘を使用しています。
夏の香港旅行にふさわしい服装
男性
(上)Tシャツ
(下)乾きやすいパンツ、短パン
女性
(上)Tシャツ、ブラウス
(下)短パン、ワンピース
夏場でも室内は冷房が強いですので、薄手の羽織があると安心です。
11月〜12月(気温15-24℃)
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秋です。一年で最も快適なシーズンです。空気が乾燥し晴れた日が多く、クリスマスイルミネーションも重なり、この時期の夜景は一段と綺麗です。
日中はまだまだ日差しが強く半袖で過ごすことができます。しかし、夜間は乾燥した風が入るため肌寒くなります。
秋の香港旅行にふさわしい服装
男性
(上)長袖 or 半袖のシャツ、Tシャツ
(下)チノパン、スラックス
女性
(上)長袖 or 半袖のシャツ、Tシャツ
(下)チノパン、ジーンズ、スカート、ワンピース
陽が沈んで寒くなったときのために、薄手のジャケットやパーカー、カーディガンなど羽織るものがあると安心です。
1月〜2月(気温14-18℃)
photo by Daniel Lee
香港の短い冬です。日本の冬と比べると暖かく、日中は過ごしやすいです。しかし、例年、中華圏最大の伝統行事である旧正月頃には、気温が10℃を下回る日があります。(※中華圏の旧正月は、太陰暦に基づき年によって1月20日〜2月20日の間で推移します。)
また一年を通して温暖な気候のため、暖房器具が備わっていない施設が多く、厚手のセーターや上着が必要になります。夜景を見るためにビクトリアピークへ行くときは、街中より気温が低くなるので厚手の上着が必要です。
冬の香港旅行にふさわしい服装
男性
(上)厚手のコート or 長袖のシャツ + セーター
(下)チノパン、スラックス
女性
(上)厚手のコート or 長袖のシャツ + セーター
(下)チノパン、ジーンズ、スカート、ワンピース
暖房があることに慣れている日本人にとって、暖房のない気温10℃はかなり寒く感じます。ダウンコートは必要ないですが、厚手のコートや上着があると安心です。
香港の台風シグナル
photo by Photocapy
香港は、日本に比べ強い台風が直撃することも多いです。香港に台風が通過するときには、公共交通機関の入り口やショッピングモールなどにシグナルのレベルが掲示されます。
シグナル1:警戒準備
台風が接近中です。市内にはまだ影響はありませんが、備えが必要です。
シグナル3:強風警告
台風がさらに接近しています。強風によりフェリーの運航に影響があります。
シグナル8:暴風警告(風向きととも表示されます)
暴風域が接近しています。学校、仕事、公共交通機関は全て止まります。
シグナル9:暴風警告
台風が香港を直撃。家の中でも窓やドアなどから離れ、身を守りましょう。
シグナル10:暴風警告
台風が香港を直撃。シグナル9よりもさらに強い風雨が続きます。
ほとんどの台風の場合、シグナル8までで収束に向かいますが、中にはシグナル9が出る場合もあります。シグナル8以上が発令されている場合は、外に出てもお店やレストランは開いていません。ホテルに待機して、ホテルスタッフの指示に従いましょう。
香港での年間を通した服装の注意点
冷房
香港はいたるところで、冷房が「強」レベルで効いています。高温多湿の「香港流のおもてなし」といわれますが、実際は湿度が高すぎて「エアコンを止めるとカビが生えるため一日中つけっぱなしにしている」というのが理由です。
ショッピングモール、地下鉄、レストランなどでは、夏でも上着はあった方がいいでしょう。
ホテル
格安ホテルや中級ホテルでは、部屋毎の冷房設定ができない場合があります。外の気温との差が激しいので、冷房が効いた室内では一枚多めに羽織るなど体調管理にも注意が必要です。
とくに夏場は汗をかきやすいため、汗をかいてもわかりにくい色の服や、乾きやすい素材の服がおすすめです。
街歩き
香港は交通機関が整い移動が快適な一方で、街自体が狭いので徒歩で移動することも多いと思います。細い路地などは舗装が行き届いていない箇所もあるので、歩きやすいサンダルや靴がおすすめです。
また、露店街や地下鉄など多くの人で混み合う場所へ出かけるときは、スリに注意が必要です。バックパックなどは前に持ち、ズボンの後ろのポケットに財布やスマホを入れないように気をつけましょう。
ドレスコード
ホテルやレストランによってはドレスコードがあります。基本的にホテルやレストランのドレスコードは「スマートカジュアル」です。夜間は、昼間よりも「スマートさ」を求められます。
「スマートカジュアル」の場合、男性は、昼間はジャケットやネクタイは必要ないですが、襟付きのシャツは必須です。襟付きシャツとスラックスに革靴または綺麗なスニーカーが黄金スタイルです。ディナーの場合は、昼間の装いにジャケットをプラスするとよりスマートです。
女性はワンピースにカーディガンが主流です。足元はパンプスやバレエシューズなどが多いです。ディナーの際は、露出が多いワンピースは避けたほうが無難です。TPOをふまえた装いを心がけましょう。
香港旅行の持ち物
服装は上で紹介した情報をもとに準備してください。万が一「持って行くのを忘れた!」とか「荷物をあまり増やしたくない!」という人であれば、香港には露店街など安価な洋服店もあり、日本でもおなじみのユニクロやH&Mなどのファストファッション店もあるので、現地調達も可能です。
基本的に必要なものは全て揃います。ただ、露店を除いては香港の物価は高いです。ユニクロやH&Mでも日本より高めの値段設定になっているので、できるだけ日本から準備をして行くことをおすすめします。
→ 香港の物価は高い!香港旅行の費用や生活費を日本と比較して紹介します
また、夏場には日焼け止め、サングラス、晴雨兼用折りたたみ傘、汗を拭くタオルがあると便利です。冬場は、持ち運びがしやすい上着類を持って行くことをおすすめします。防水機能のついた軽いウインドブレーカーのようなものが役立ちますよ。
まとめ
慌てて買いに走り、貴重な観光の時間を無駄にしてしまっては残念ですよね。香港旅行をより快適なものにするために、気候に沿った服装を準備して、楽しい旅行にしてくださいね。
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